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観タ・聞イタ・読ンダ等

備忘録的課題整理

≪GOAL≫
日本において、演劇を身近な娯楽にする
⇒アプローチ1=GOALの解釈1
      :①顧客(=劇場に足を運ぶお客さん)の増加
      :②サービス提供者(=劇団関係者・劇場関係者)の増加

※①と②は相互補完的で、かつボリュームだけでなく、クオリティにおいても同じことが言えると考える。つまり顧客の質の向上がサービス(=演劇)の質の向上につながり、サービスの質の向上が顧客の質の向上につながる。

●現状・課題
①に対して
A)休日の娯楽として「観劇」は選択肢としてあがってこない
B)選択肢にあがっているが、他の娯楽に駆逐される(ex:映画、スポーツ観戦etc)
C)選択肢にあがっていて、実際に観劇している

これがだいたい8:1:1くらい(根拠レス)。A・BをCにしたい

A)の理由:
・情報過少(公演に関する5W1Hは、強烈な関与学習においてしか入手できない)

B)の理由:
・高価格
・支払う代価に対して得られる価値の保証がない(演劇は「経験財」または「信頼財」)

②に対して(演劇に興味がない層は除外)
C)演劇で「メシを食う」つもりはない
D)演劇で「メシを食っていく」

これが、感覚的には9.5:0.5くらい。①よりもっと根拠レス

C)の理由
・メシを食っていける事前期待・事前保証があまりにも低い
・アンカーがない(新国立でやったらその後食べていけるの?)
 cf:ブロードウェイのわかりやすさ(オフオフ⇒オフ⇒オン(⇒トニー賞))
・テレビに出ないと劇場にも足を運んでもらえない(テレビの有名人が出ている公演ほどチケットは入手困難)
・ロングラン公演が困難(劇団専属で劇場を持っているのは四季と宝塚のみ)なので、収入の不安定度高

●GOALに関連する周辺課題
・世界に通じる日本発の演劇を創る≒芸術性と収益性の同時確保
 ⇒マクロ政策課題(法整備・税制整備)、上演システム
 ⇒顧客を劇場に呼ぶためには、顧客が観たいものが上演されていなければならない。しかし高い芸術性が常に顧客に受け入れられやすいものではない。

・鑑賞教育・顧客育成
 ⇒日本人は概してアートに慣れていない(という一般論は本当かどうかは別にして)、どうすれば「よい観客」になれるのか

・劇場と劇団のミスマッチ
 ⇒日本の劇場の稼働率は平均3割程度。劇場の使用料が高くてバイトをしながら貧乏生活を送る劇団員、星の数ほど。

・チケッティング
 ⇒劇団員の手売りでしか入手できないチケット、星の数ほど(流通ルートにのっていない)

●課題に対するアプローチ方法
①メタ組織によるネットワーク化
ここでいうメタ組織は、ポーターのクラスター理論のメタ組織のこと(出典確認してないけど、たぶんこれ)。

②個別劇団または個別劇場へのコミット
③政治家になるか文化庁に入る
by autumnt | 2004-04-29 02:40 | 研究メモ
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